カテゴリー: 文芸
山稜をひたむきに歩く君の姿
山は、人を魅了すると同時に飲み込んでしまう怖さと合わせ持つ。『遭難者(文藝春秋、折原一著)』 目を閉じると、岩に挑み、雲をかき分け、山稜をひたむきに歩く君の姿が瞼の裏側に浮かんできます。
悲劇ではなく不可避であるだけ
パウロ コエーリョの作品は宗教的な面が色濃いですが、物語を通して哲学的な視点を私たちに気付かせてくれます。『第五の山(角川文庫、パウロ コエーリョ著)』 「悲劇などはない、あるのは不可避な出来事だけだ。すべてはそうあるべ...
モラトリアムかどうかよりも
「モラトリアム(moratorium)」彼の作品をこう表現する人が多い。Wikipediaでは以下のように説明されている。 学生など社会に出て一人前の人間となる事を猶予されている状態を指す。 ~Wikipediaより抜粋...