「今期、これまで以上に頑張ったのに、上司はきちんと評価してくれない。。。」
そんな不満を抱えている人がいたら、不満を並べる前に「それはいったい何故なのか?」を一度真剣に考えてみてください。その努力はどんな成果につながったのか?その結果は会社にどの程度貢献したものか?そもそも、あなたの努力は上司や会社があなたに求めていたものを超えているのか?自分だけの視点ではなく、会社視点からのあなたを数値化するというお話です。『1%の人は実践しているムダな仕事をなくす数字をよむ技術(クロスメディア・パブリッシング、前田康二郎著)』
何をもってして良い評価を得られるのか?
誰よりも売上を計上する営業マンが必ずや昇格していくのか?と言われれば、一概に「はい、そうです。」とは、言えないということは理解できると思います。もちろん売上成績が悪いよりも良い方が、売上貢献度に関しての評価は高いことに違いはないはずですが、売上という一面だけでその人の評価が決まるわけではありません。
「面白そうだからその案件を受けてみようかな・・・」とか「つまらなそうだから私は受けない・・・」という面白いかどうかという基準だけで仕事選んでいたり、「それは自分の仕事じゃないからやらないよ。」とか「よくわからないから参加しない。」など、得意分野にしか手を上げて参加しないなど、自分の成長や理想のみの効率主義に走りすぎてしまう偏った人は、上司として扱いにくいですし、仕事を振りにくい、信用できない。など、違った面からみると、評価ができないというのも事実です。
柔軟に対応しようという気持ちがあるかどうか
ちょっとした無理なお願いも、「なんとかできる範囲でやってみます。」と、快く請け負ってくれたり、「今はそれよりも優先順位が高い案件を抱えておりますので、申し訳ありませんがお受け出来かねます。」と、断れる状況であればきちんと理由を説明した上で納得できる理由であれば、断られようとも頼りがいを感じるのも事実。
もしかしたら、自分にとって必要なスキルかもしれない。何かそれを自分に任せて、上司は気付かせようとしているかもしれない。そのように前向きに捉え、任された仕事の中に面白さを見つけようとするなどの柔軟性。それこそがひとつの信頼であり、期待に応えるということにもなってくるはずです。
本書では、経営者や上司が求める「計数感覚」を理解しているか?いないか?そこがまず重要な課題と語っています。
主観的な見方しかしていなかったり、利己的な態度で仕事をしていたりということは、評価をされたいのであれば避けるようにしていきましょう。そうでなければ、会社があなたに求めているもの。上司があなたに求めているもの。それらに気付けないと考えられます。計数感覚という言葉はあまり聞きなれないことではありますが、その感覚を上司や会社と同じ視点で理解できているか?ということがどれだけ重要なのかを理解する必要があるでしょう。
評価に対して不満や納得が出来ていないという人は、参考にしてみると良いかもしれません。