人は後悔する生き物と知りながら...

人は後悔する生き物と知りながら…

夫婦、家族、それぞれ形も温度も違うのに、人はそれらをひとつの型にはめようとする。 「子供が子供で居られるときっていうのは、今のこの一瞬しかないんだよ」 『永い言い訳(文藝春秋、西川美和著)』

そこから生み出すしかない

そこから生み出すしかない

誰にとっても手段や方法は同じ。そんな状況下で何が出来るのか。PCやキーボードがここにあれば、だれでも物語は書けるはず。『物語ること、生きること(講談社文庫、上橋菜穂子著)』 「私はしゃべってもいいのでしょうか」と聞く人間...

未来の日付

未来の日付

本を読んでいて、一旦終わりにする際に挟む「栞」。それは少し先の未来があると仮定して行う「栞を挟む」という行為である。『また次の春へ(文藝春秋、重松清著)』 しおりを本に挟むというのはそういうことだ。 一番小さな未来を信じ...

人生の目的とはなにか・・・

人生の目的とはなにか・・・

森博嗣エッセイ第三弾の本書。ただただ独り言のように綴る内容に頷くばかり・・・。印象に残る内容をいくつかご紹介したいと思います。『つぼねのカトリーヌ(講談社文庫、森博嗣著)』 自分は基本的に一人である 「どんな仕事をしてい...

日誌とは心を書くもの

日誌とは心を書くもの

かつて高校球児だった頃、数冊に及ぶ「野球ノート」がありました。今は実家で眠っているのか?それとも捨ててしまったのか定かではありませんが、そんなことを思い出しました。『野球ノートに書いた甲子園(ベストセラーズ、高校野球ドッ...

言葉なんて曖昧でしかない

言葉なんて曖昧でしかない

小説でありながら小説とは言い難い作品。自由すぎる作風に、ただただ振り回されていくしかないでしょう。『実験的経験(講談社文庫、森博嗣著)』 誤解も理解も同価値だ 言葉がおおかた伝わったら、作品の役目はそこで終わりです。した...

僕らを人間たらしめているもの

僕らを人間たらしめているもの

僕らの周りに存在するあらゆるもの。時計、携帯、家族、猫・・・。余命わずかだと宣告され、有限な時間が未来から僕に向かって歩いてくる。そうなってはじめて気づくことができる数多くのこと。そこから主人公は様々なことの本質を見極め...

大切なのは自分の気持ち

大切なのは自分の気持ち

好きなことを書き綴っていると著者自ら宣言しているこちらのエッセイですが、ボヤキのようでもありメッセージ性も備えた絶妙なニュアンスの作品です。『ツンドラモンスーン(講談社文庫、森博嗣著)』 高ぶらないことが大切なわけ 水が...

人間らしさとは何か…

人間らしさとは何か…

人工細胞で作られた生命体「ウォーカロン」。見た目では人間かそうでないかは一見判断できない生命体が存在する未来。人間の持つ人間らしさ。