家族ほどしんどいものはない。
血のつながりがある唯一の存在だからなのか、ある一定期間の間ともに生きてきた仲間だからなのだろうか、自分を愛し育ててくれた感謝からなのか、「一家団欒」という家族をポジティブに捉えたイメージに私たちはいつしか縛られてはいないだろうか?
家族だから何でも許されるという甘えた考えや、何も言わなくても思いは伝わっているという勝手な誤解など、親しい友人よりも会話や向き合う機会が少ない家族を、きっと私たちは「わかったふり」をして生きている人が多いと感じます。親が生きてきた日々の中で、何を思い何を考えていたのか?命途絶えてから改めて思い浮かべてみたが、結局何もわからなかったと自分を責めることもある。家族という無償の愛はさておき、もっと両親や祖父母、兄弟や子供と会話を増やしながら知ることが必要なんだと思います。
家族といえど個人でしかない
家族といえど違う個人なのだ。個と個の間に摩擦が生じれば、何が起きても不思議ではない。
親子間におけるトラブルは年々増加経過傾向にあり、殺人や暴行が家庭内において行われてしまっているのも事実。家族だから大丈夫ではなく、家族だからこそ真剣に考えていかなければならないのです。すべての家族が笑顔でともに暮らせる人が1家族でも多くなりますように。『家族という病(幻冬舎新書、下重暁子著)』
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