良いことも悪いこともあるのが人生

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人生には色々なことがある。
その事実は泣いても笑っても同じこと。

しかしながら、その事実の裏に潜んでいる一筋の光が必ずある。
その、“一筋の光”を探しやすくする思考パターンを「陽転思考」と著者は述べています。




人間を大きな木と例え、考え方は根っこにあたる。どれだけ、勉強をして知識を増やしても、それは枝葉を伸ばすことに過ぎない。結局のところ、根っこが弱ければ自分という木は倒れてしまう。その倒れない根っこにするためには心を鍛える、つまり「陽転思考」が必要になってくるのです。

『人生を好転させる「新・陽転思考」(ポプラ社、和田 裕美著)』

私たちは日々生活をしている中で、様々な良いこと悪いことに向き合っています。そのすべてに一喜一憂している余裕さえない人も居ることでしょう。しかし、人によっては小さなことでも苦しく感じてしまったり、後ろ向きなことしか考えられないという人もいます。

すぐに悪い方向に物事を考えてしまう人、何か嫌なことがあると立ち直るのに時間を必要とする人、そんなちょっと切り替えるのが苦手な人は、この「陽転思考」という考え方を試してみる価値はあることでしょう。

よく耳にする「ポジティブシンキング」という言葉さえ苦痛を感じるのであれば、まずは一通り感じたネガティブな感情を受け入れて、その中からプラスの要素を探していくようにしてみると、これまでとは違う見方や考え方ができるようになるかもしれません。

物事や感情に距離を置いてみる

頭に浮かぶ感情は、消そうと思えば思うほど鮮明になってしまうもの。あれこれと考えてばかりをやめて、一旦自分の感情にさえ距離をおいて俯瞰してみると、違った感情を持つことが出来るようになるでしょう。

手のひらを顔に近づけていくと、手のしわも指紋もどんどんぼやけて見えなくなります。ちょっと距離をおいてみるとやっぱりよく見えるのです。

人生は選択の連続である

1日に1度何かについてどちらかの選択するとします。すると7日間では7回、1ヶ月では30回(※2択で1ヶ月を30日とした場合)。それらの組み合わせは、ざっと128通りにもなります。1ヶ月では約10億7000万通りにもなってしまいます。つまり、二者択一をくりかえすだけで、1週間後には128通りの人生が存在することになる。それだけ私たちは、いろいろな方向に自分の人生を運ぶ可能性を持っているのです。

良いことがあった時も、悪いことが合った時もそのどちらも低い確率でおきてしまうことであり、それを嘆き続けても今日までの過去は変えることができないのです。

否定からは否定しか生まれない

私たち人間は、何かが起こるとその原因を追究しなければならないと考えてしまいがち。それが悪いことであれば尚更、「私が良くなかった」「世間が悪い」「この日本社会がダメなんだ」など、多くのことについて否定ばかりして、何が生まれるのでしょう?きっと否定からは否定しか生まれないと筆者は言います。

失敗をどう捉えるか

陽転思考における「失敗」とは、「経験」であり「学び」でもあるのです。成功が吉、失敗が凶。ということだけではなく、失敗をどう捉えるかがとても大切なことになってくるのです。失敗をする前の、自分の強さと比較して、失敗をした後の強さはおそらく幹の太さも表面の厚さもきっと違うものになっているはずです。

経験を積むということは、たくさん負けも経験したということ

このように、自分の感情に蓋をし無理にでも前を向くということではなく、良いことも悪いことも一旦受け入れてみる。そして、その中から明るい未来へつながる道をいち早く見つけて進んでいくための考え方を身に付けたいという方は、この「陽転思考」を取り入れてみると良いかもしれません。

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