かつて、私も世界に憧れバックパッカーのようなものに惹かれた時期があり、インドやネパールを旅したことがありますが、そのとき個人的に旅のテーマにしていたものが「ブッダ」でした。
この日本に生まれて、果たして仏教というものを理解しているのか？という問いかけに「よくわからない」として言えなかったというのもありますが、「仏教とは何なのか？」そもそも「信仰は持たないといけないのか？」そんなことを漠然と考えたことがきっかけでもありました。
宗教とは人を守るものなのか？弱みに付け込むものなのか？
多くの人は、そこまで神を信じていない。ただ賽銭を投げておけば、少し気持ちが良い。というだけだ。投げないと、何となく後ろめたい。これも人間の弱みのひとつだろう。人を救うのに金を取るというのでは、禅らしくない。やや「清く」ないのである。
こういった屁理屈っぽいけれど、「そうだよな。」と思う森博嗣さんのフレーズがいつも自分を冷静にしてくれます。『つぶやきのクリーム（講談社文庫、森博嗣著）』