普通と特別

普通と特別

いつからだったか「普通はさ、」という話出しをやめることにした。それはきっと、自分にとっての「普通」が誰にとってもの「普通」ではないと理解することが出来たからだろう。『青天の霹靂 (幻冬舎文庫、劇団ひとり著)』 大人になる...

引き延ばす言い訳

引き延ばす言い訳

そういう時がたまに存在する。 どうすれば良いのか。すでにわかっているのに結論を出したくないという時があるからだろう。 『疾風ロンド (実業之日本社文庫、東野圭吾著)』 結論を出すのを引き延ばす、あたし自身への言い訳。

愛においてさえ

愛においてさえ

愛とは何か? きっとそれは、誰にもわかりやしない。 『号泣する準備はできていた (新潮文庫、江國香織著)』 人が一所にとどまっていられない – 愛においてさえ – というのは、何て残酷なことだろう。

「余り」

「余り」

「割り切れない思い」そこには必ず「余り」が取り残されてしまう。『ロング・ロング・アゴー (新潮文庫、重松清著)』 割り算の答えの「余り」のように、どうにも収めようのないものが胸にいくつも残ってしまう。それが生きるというこ...

この恋はいろいろ難しい

この恋はいろいろ難しい

恋が叶うとはどういったことなのだろう。考え過ぎるとわからなくなる。『レインツリーの国 (新潮文庫、有川浩著)』 今日多分恋は叶った。 でもきっと、この恋はいろいろ難しい。

汀で揺れる舟

汀で揺れる舟

「汀」という漢字をはじめて読んだ気がする。『雪屋のロッスさん (新潮文庫、いしいしんじ著)』 汀で揺れる舟に横たえます。

言葉の役目

言葉の役目

伝えようとしなければ、どんな単純な言葉でも相手には伝わらない。その言葉の役目を果たすためにやるべきことがある。『詩的私的ジャック (講談社文庫、森博嗣著)』 言葉はね、言い方や言い回しじゃない。 内容はちゃんと伝えないと...

恋愛にまつわる約束

恋愛にまつわる約束

約束なんて単なる取り決めでしかなく、絶対的な規則でもない。そういった何となくのルールで人生が決めつけられてしまうのなら、好きにすればいい。『いくつもの週末(集英社文庫、江國香織著)』 恋愛にまつわる約束はたいてい無意味で...