手に入れるよりも先の体験を訴えること

買う理由は雰囲気が9割
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販売者と消費者の形は、ここ数年で随分と変化してきている。消費者は完全な受け身の立場ではなく、時に販売者側に立って行動を起こすことが起きている。物を買い、消費することが。買う・使うだけではなく体験そのものを思い描いて購入している。あるものを買うときに、その物が欲しいという点ではなく、その物を手に入れることで何かもっと良いことがありそうだと感じるからこそ、人は物を買うのだ。



昔から存在する、口コミやおすすめというキーワードが、身近な人に限ったものではなく、知らない人物のおすすめであっても参考にするひとつの重要な要素になっている。芸能人がそれをあからさまにやって問題になった「ステマ」もそのひとつだが、その後を牽引しているのが俗にいう「インフルエンサー」でありその活躍の場を広げている。

InstagramやTwitter,Facebookなど、主要なSNSを駆使し、今の若者は何を買うかを決めている。物が売れない時代と言われているが、売れているものは売れている。何よりも物質的な欲求よりも満足感やステータス、周りからどう見られたいかなどの雰囲気に人は行動を起こすような時代になってきている。『買う理由は9割が雰囲気(あさ出版、福田晃一著)

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