加害者と被害者。ある物事の重みは人それぞれであり、感じることや思うことも人それぞれ。個性だ自由だとオリジナリティーを尊重する割に、罪の重さは同一でなければ気が済まない人間の矛盾。正解も不正解もなく、何が正しいのかはそう簡…
山小屋の時間
野川かさねさんの写真と共に、ひっそりと佇む山小屋で出会う人や時間を綴っています。山に興味のない人でも、写真に映る光に温もりを感じることでしょう。街では味わえない時間の流れを体験したくなる、そんな一冊になっています。『山と…
損失との折り合い
それぞれの心に残る「損失」を巡礼のなかで和らいでいく作品。後悔を抱え自問自答の先に見えてくるもは何か。『きみ去りしのち(文藝春秋、重松清著)』 話したいことはたくさんあったが、言葉は要らない。 見つめ合うことも、やめた。…
正当化していないか?
本当はああしたい、こうしたいあるけれど出来ない日々を過ごしている人。誰しもが理想というものが現実の向こう側にはあって、それを横目に今というときを過ごしていることでしょう。出来る人とできない人。その境界線はきっと出来ない人…
物語の途中
あなたは今自分の人生を歩いている。そのつま先は目的地を向いているか、それともそもそも目的地がないか。それはわからないが、あなたの物語はすでに始まっていることには気づいているのだろうか?『RUN RUN RUN(徳間書店、…
日本百名山
新潮社から出版された「日本百名山(深田久弥著)」により、今でもなお引き継がれる「日本百名山」の頂きたち。その背中を追うように、日本中の山を愛する人たちが百名山を登っている。 『百名山の人~深田久弥伝(角川書店、田沢拓也著…
それぞれの人生
人はそれぞれの人生を歩んでいる。時間の流れのなかで出会い、別れをくりかえしその実感を味わっている。『コスモスの影にはいつも誰かが隠れている(河出書房新社、藤原新也著)』 人生は物語の宝庫である。
世界を見に行くこと
26歳の女性がバックパッカーとして47ヵ国を旅するリアルな記録になっています。TVや雑誌、ネットや書籍で表現される世界は、現地の本当の姿をなかなか表わしてくれない。自らの目で何が事実なのか?確かめようと思い立ったその時点…
ドライブに出かけようか
8人の作家が「車(ドライブ)」に纏わる物語を描いています。8種多様な表現手法で駆け抜ける爽快感を綴っている読み応えのある一冊。 慣れてしまうことは何かを失うのと同じだ。 『あなたと、どこかへ。(文春文庫、複数著者)』