途方もない世界を生きる人

途方もない世界を生きる人
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森博嗣さんの描く、物静かな世界の中で登場人物たちが口にするセリフがとても好きです。


理屈っぽくて、明快で、悪気はなくって的を射ている言葉たち。この『喜嶋先生の静かな世界、(講談社、森博嗣著)』でも淡々としたストーリーの中で熱を帯びる情熱から、少なからず私は生きる為のヒントのようなものをもらっている。いくつもの拾い上げたくなる言葉の中から抜粋させて頂きます。

一番大事なことのために

僕がその体験から学んだ最も大事なことは、自分がしたいことをする。自分が考えたいことを考える。そのためにすべての時間を使う、ということだった。

したくないこともしなければならないけれど、それは、したいことをするために必要な準備、あるいは練習だと考えた。いつも真っ直ぐに進めない。回り道をしなくてはいけないことだってある。ただ、一番やりたいことのために、できるだけエネルギィを蓄えておく。一番大事な時間のためには、ほかのことは少々犠牲になってもしかたがない。

大学院の世界を私は知りません。研究室という名の部屋に篭り、きっと何かに没頭しているのだろう。といった具合にしか今まで考えることもありませんでした。けれど、今になって知る奥深さ。。。研究という世界は途方もないものなんだ・・・。

自分の発想しかないという解決策

既にあるものを知ることも、理解することも研究ではない。研究とは、今はないものを知ること、理解することだ。それを実現するための手がかりは、自分の発想しかない

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