文章を書くのは苦手。そう思っている人は多いのではないでしょうか。そこで、 作文や小論文、仕事の報告書などを簡単に書くコツは「3つ」を意識すること。そう著者は述べています。『必ず書ける「3つが基本」の文章術(幻冬舎新書、近藤勝重著)』
その3つとは何か・・・
- 何を書くか
- どう書くか
- どう構成するか
この3つを意識することで文章が書けるようになる。そうは言っても・・・と言いたくなりますが、ヒントは色々と転がっています。
簡潔な文章かどうか
ひとつは「接続語」や「副詞」を削るのもポイントです。「~ので」「しかし」「おそらく」「だから」など余計なものは極力省くことで読みやすい文章に近づきます。
また、言葉の間違った重複にも気をつけましょう。
「必ず必要である」「あとできっと後悔する」「連日寒い日が続いている」など、同じ意味合いの言葉が重複していないか?話し言葉ではついつい使ってしまうことがありますが、文章にする際は文字数を減らすこともひとつとして、無駄な表現はなくしていくことが大切になってきます。
胸中は景(眺め)に託す
例えば「心が晴れない」「わだかまったままの心」など、胸の奥で沸き起こる感情は、写実ではなく景色を眺めるような描写的手法で表現します。目に映るものだけに捉われずに、心で受けた印象を頭で考えるのではなく、心で描写することが大切です。
比喩をどれだけ思い浮かべるか
直喩や隠喩など様々な手法がありますが、文章を読んでいて「このたとえ、よくわかるな~」と感じるものがあったのなら、それはあなた自身と作者の中で同質の感覚があるということになります。そういった感覚を自らが書き手になった時に読者に与えることができるか。それが共感というもののはじまりになるのです。
言葉だけでは伝わらない
「孤独」と書いても孤独は伝わらない
言葉の通り意味は伝わるが、感情や感覚はきっと伝わらないでしょう。「孤独」をどうしたら読者に伝えることができるのか?その表現はいくつもあるはずで、そのひとつを見つけることができるかどうか。それこそが良い文章が書けるかどうかということになるのでしょう。