街にあふれる商品広告において、ゼロからライティングをしていくことよりも広告主の名前や商品名が前提にあった上で、コピーライティングがなされることが一般的には多いもの。これを「有の発見」と呼ぶことがあります。
つらつらと商品の説明や機能の充実ぶりを書き連ねるのではなく、ひとつのメッセージが、どのような方法をもって相手に届くのか?そのような基本的なことこそ大切なこと。『名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方(日経ビジネス文庫、鈴木康之著)』の中で、著者は次のように述べています。
人と同じことを思い
人と違うことを考えよ
複数の視点を持つこと
消費者の目線を持ちながら、人とは少し違った視点や思考力を発揮すること。消費者に的確にメッセージを届ける方法論を確実に探ること。その難しさが、ライティングの醍醐味であり奥深さとも言えることでしょう。
勿論、一般的な見解や、大衆心理も決して無駄なことではなく汲み取りながら、独自の表現に磨きをかける。“ どう伝えるのか? ”ということに対して、真剣に考えることを避けてはならないということは間違いありません。