多くの人は、将来の1時間を現在の1時間よりも軽く見ている

多くの人は、将来の1時間を現在の1時間よりも軽く見ている
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テレビを見る時間が、比較的少ない方な私ですが、何年か前に何かのtv番組内で「勝間和代」さんをお見かけする機会があったので存在は知っていました。

名前ぐらいは知っているという程度で、実際にどんな人なのか?まではよく知らずに、この本『無理なく続けられる 年収10倍アップ時間投資法(ディスカヴァー・トゥエンティワン、勝間 和代著)』を読みました。

経済評論家だそうですが、この本は「勝間和代」さんの独特な目線での時間活用法を、わかりやすく説明してくれています。


今のお給料に不満がある。
どうしたら年収をアップできるのか。
10倍なんて夢の話だろう…。

そんな悩みを抱えている人にとって、かなり興味をそそられるタイトルですが、似たような内容の自己啓発本は巷に溢れています。大抵その類の内容は、結局は自分の考え方と行動次第!ってな結論であることには間違いないものですが、私自身この本を読んでみて、少なからずプラスになる考え方を幾つかを知ることができました。

時間をお金で換算する癖をつけてみる

昔からよく聞くフレーズである、「時は金なり」という言葉がありますが、時間をお金で買う、というようなリッチな考え方が根底には残念ながらありません。ですが、私たちが仕事をしていく中で、何か新たな成果や報酬を受け取りたいと思うのなら、そこに対して自分から投入・投資をしなければならないというのは理解できます。何も行動を起こさずに待っていれば成果が出る、そんなおいしい話はありません。やはり、何かしらの作用があって反作用が生まれるというように、自身から発信するエネルギーがそもそもゼロでは何も生まれないの重々承知ですが、では何を投資すればいいのか?

それは、やはり「お金」であり、「知識」であり、「労働」であり、「時間」ということ。
それが現実であり基本でなんですね。

そして、この4つの中で唯一有限な要素は「時間」であることをまずは理解・認識する必要があります。よくよく考えてみれば「時間」以外のものは「時間」をかければ増やすことができるものなんですよね。つまり「時間の使い方」で私たちが生きている間にできることが決まってくるのです。

「時間がない」と嘆いて何もしない人が実は多くいるような気がしますが、では何故時間がないのか?ということをきちんと整理して考えてみてください。勝間さんは、この本の中でこんなことを言っています。

将来の時間は今の時間よりも重要

「多くの人は、将来の1時間を、現在の1時間よりも軽く見ている」

確かに…。と即座に頷いてしまいました。

携帯で友達と話していたら1時間経っていた。
とりあえず家に帰ってテレビを点けたら面白い番組をやっていたので1時間見入っていた。
パソコンで調べ物をしていたら1時間経っていた。
あと5分と思って二度寝をしたら1時間経っていた。

などなど、無意識に浪費しているある一定の時間というものが実は結構あって、自分できちんと意識的にそのような時間管理を整理していくことで、自分で時間を作る意識、将来のために投資する時間の使い方ができるようになる。ということに気が付きます。

また、面倒なことや苦手なこと、不得意なことは無理に自分でやらずに、思い切って他の人に頼むことで自分の投資にかける時間に回すことができ、サービス料として幾らかお金がかかってでも、その代償で得た時間を使ってそれ以上を自らが稼げばいい。というアグレッシブな考えが見えてきます。なんでもかんでもお金を節約して自分の時間を犠牲にするのではなく、苦手なことや自分以外に頼めることは頼んでしまう。やりたくないことはきっぱりと断る。無駄だと思うことは決してやらない。という潔さを身につけていくことも重要である。ということを簡単にわからせてくれます。

目に見えないものはなかなか認識できない

「人は目に見えないものは自覚できない。自覚できないものは管理できない。」

という考えから、手帳を有効利用する習慣を身に付けることを推奨しています。もちろん仕事の予定をただ書けばいい。ということではなく、そこに自ら投資をする時間をきちんと作るために、時間を管理するということを目で確認できるようにしておくということが大切になってきます。

私たち人間は怠惰で継続することが不得意であるという現実をきちんと理解し、続けられる範囲の中で「継続する」ということを習慣化すること。
それが何よりも大切であり、無意識に空費している無駄な時間を、将来の価値ある時間へと転換する。
そのために私たちがどのように時間を扱っていけば良いのか、というヒントを教えてくれる内容です。

誰でも好きなことをやって生きていきたい。と思うのは当然ですが、仕事はそれだけではないという現実の上に、どう時間投資をしたら良いのか?改めて自らが再確認するきっかけになる一冊です。興味を持った方は是非読んでみてください。この本を読む時間を浪費とするか、投資とするか?それさえも考え方と活用次第とも言えるでしょう。

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