『グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた(新潮社)』で有名な、Google日本法人元社長の辻野晃一郎さんがSONYやGoogleでの経験を踏まえてこれからのリーダー論を記しています。『リーダーになる勇気(日本実業出版社、辻野晃一郎著)』
ネットの時代だからこそ
現代において一昔前と比べると、人との関わり方が大きく変化してきました。
何かしらの連絡や相談をする際、直接話をした方が伝わりやすい事柄においても、そのほとんどがメールやチャットでのやり取りになってきています。しかし、そのような当たり前になりつつある習慣に染まるのではなく、人と人としてきちんと向き合うことは何よりも大切な方法に変わりはないでしょう。
どんなことでも、自分自身で「面と向き合うこと」以外に、問題解決の手段がない。
他人事にならない
また、自分を取り巻く様々な問題に対して、何事も他人事ではなく自分事として考えることがなければ、そもそも学ぶことなどできません。すべてをそう考えるというのは正直難しいことです。しかし、一方的な立場からの判断では、正しい方法に向かう確率も低くなってしまいます。誰かの立場に立って物事を見つめ、さらには考えるということはいつの時代も大切なこと。
NOと言える社員こそ必要
社長というのは、自らの判断で採決を下していかなければなりません。そこには、社長の発言は100%受け取る。という従順さがときには必要ではありますが、実際には社長自身すべての問題に対して自らが決めたことが、すべてその通りになるとうことは望んではいないものです。
簡単には怯まない
「上司にやめろと言われたくらいでやめるなら最初からやるな」
それでも、自信のある提案に関しては怯まずに立ち向かうことができるかどうか。出来るという提案こそ本物なのかもしれません。