デザイン思考とは、すべての企業においてデザインを担当する部門だけでなく、どちらかと言えば経営層が理解すべきことかもしれません。
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- 社長に聞く、デザインと経営の極意
デザイナーの職に就いている者にとっては当たり前のことも、経営層がその問題点に対し向き合うことがなければ、企業としてのデザイン思考は成り立たない。第4章では「社長に聞く、デザインと経営の極意」として、それをわかりやすく述べてくれています。『デザイン思考のつくりかた(日経BP社)』
コンセプトを決めるのは経営者である
社内外など多岐にわたるデザインの中で経営者が重視すべき点は、起業や商品のコンセプトだ。これが明確にならないと、細部は固まらない。決めるのはデザイナーではなく、経営者である。
デザインを仕事としていると、何度として思うこと。会社のコンセプトが曖昧・・・。商品やサービスに対しては、少なからずコンセプトというかテーマが必要と誰しもが思ってくれているが、会社自体の存在意義・コンセプトに明確な基準がない。そう感じる企業が多くあるような気がします。
3年後のビジョンや新規サービスを謳うのも必要だが、今一企業として何を目的として経営しているのか?その指標を社員に対し、お客様に対し、わかりやすく打ち出すことも忘れてはいけません。
経営者の考える優秀なデザイナーの基準とは?
私の目標を共有し、私の考えを引き出したうえで、自分の主張も出せる人
デザイナーは、経営者の言うことを形にすれば良いだけではない。イメージしたものを形にするだけであれば、どんなデザイナーでもできるだろうと思われて当然なのだ。そのような姿勢でいれば、他のデザイナーに仕事を振られても何も文句は言えないだろう。
依頼主がイメージしているものを表現しつつ、その上をいく主張を提示し、当初の想像を超えるようなものを提案してこそデザイナーとしての唯一の価値が生まれる。もはや、経営者を超えるような発想を持っていなければならない。
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