ここ何年か前に「山ガール」なんて言葉が流行ったこともあり、カメラを持って山登りすることを趣味としている女性の方々も随分と増えたのではないでしょうか?
良い写真を撮る条件は、まずはその場にいること
写真撮影において一番大事なことは、最高の風景、最高の瞬間を見ることができる場所にいること。
「コンパクトデジタルカメラ」や「一眼レフカメラ」を首から下げて、木や空や人などおもいおもいに写真を撮っているけれど、なかなか納得できる写真が撮れなかったり、カメラの設定をどうすれば思ったとおりの写真が撮れるのか、イマイチ良くわからない・・・。そんな人も多いことでしょう。
日常風景とは違う、自然の中に身を置いて出逢うシーンをきちんと形に残しておきたいと思うのは当然のこと。けれど実際のところ、なんだか良くわからないし難しいと感じてしまう登山中の撮影。この『絶景 山岳写真入門(玄光社、園部大輔著)』では、登山好きなカメラ初心者に向けて、実際に著者が撮影した写真を絡めながら写真の基礎や撮影方法を紹介しています。
山岳写真に限らず、「今よりもっと写真を上手く撮れるようになりたい!」と、誰もが思っているかもしれません。カメラの専門書を読んで見たり、ネット検索で「写真の撮り方」を検索してみたりしてみたけれど、理屈は理解出来ても、実践は二の次になってしまって、なかなか上達出来なくて困っている。そんな方は是非参考にしてみてください。
カメラ初心者は、とにかく「写真を実際に撮ること」が大切。
良い写真は、それを撮れる状況にある人にだけ撮れるのもの。当たり前のことですが、家の中に閉じこもっているだけでは、良い写真が撮れるシチュエーションには出会えません。どんなに知識を持っていても、実際に写真を撮らなければ何が間違っていて何は正しいのかも見えてこないですよね。とにかく外に出掛けて、実践を重ねること。それが経験となり知恵となり、上達への近道となるでしょう。
本書は、写真を始めたばかりという初級者向けの内容になっており、ある程度の知識を持っているアマチュアカメラマンの方には、少し物足りない感があるかと思いますが、著者が実際に撮影した綺麗な山岳写真を作例に、様々な撮影方法の説明があるので、写真の基礎を知るには十分にわかりやすい内容になっています。
登山とカメラを趣味とする方は、参考にしてみてはいかがでしょうか。