喪失の果てに

喪失の果てに

記憶というものは生きている者をいつまでも離さない。多くの場合、過去が美化されるように消えてしまったものは、いつまでもあの時のまま私たちのどこかにこびりついて離れない。切なくも温かく透き通った気持ちになる一冊です。 ふたり…

人生のピーク

人生のピーク

人生は山あり谷ありで、山を登っているときは苦しくて嫌になってばかり。谷を下っているときは不安に苛まれる。ただ平坦な道を歩んでいれば、これでいいのか?と後ろを振り返り。分かれ道に出くわせば選べないで立ち尽くす。 人間とはい…

感情の表現

感情の表現

銀色夏生さんの言葉が好きです。写真にのせて届けるものもわかりやすいですが、その言葉自体に趣や人間味があり、そして人と人の想いを感じさせてくれます。 なかなか表現しにくい人間同士の感情を、センスの良いことばで物語に仕立てあ…

行動の先に愉しさがある

行動の先に愉しさがある

著者が中南米を旅しながら、書き綴った一冊。 行動すれば、人生はもっと楽しい というように、旅はその人にしか理解しきれない魅力や醍醐味、目的がある。目まぐるしく流れていく現代の波にのまれそうになった時、ふと読み返したくなる…

どのくらいの強度

どのくらいの強度

写真と文章が折り重なるように、その世界を彩っていく世界。佐内さんの透き通るような写真と今を切り取るその断片と、角田さんの綴る言葉が共鳴を起こす。 それでも、今は永遠で 変化することもなくずっとこうして 続いていくんだと思…

歪みのなかの真っ直ぐさ

歪みのなかの真っ直ぐさ

ブコウスキーが、晩年に綴った日記風のエッセイ。彼の物の見方に偏りは勿論あるけれど、その真っ直ぐさと、一見歪みを感じる中にある正直さで読者に、すべての人に語りかける作品。 チャールズ・ブコウスキーが73年と7ヶ月の生涯を閉…

欠片

欠片

未来よりも過去を常に匂わす作風に、懐かしさや哀愁というような印象を感じます。決して軽やかで明るい未来を嘘っぱちで描くのではなく、ただ現実の中に癒せない傷や破片を抱えながら生きていく人間模様が好きですね。 戻ることのできな…

誰かの命の恩恵

誰かの命の恩恵

私たちは誰かの何かの命を犠牲にして、生かされている。みんなそんなことはわかっているのに、それをすぐに忘れてしまう。数々の命を食い散らかしておいて、自分のことしか考えないなんてどれだけのものだろう。 草も花も魚も肉も 口に…

生と死

生と死

生と死を今一度、考えさせられる一冊。心に残る写真と言葉です。 死を想い 生を感じる 死は必然であり 生は偶然から起こる 命というものを 誰もがひとつだけ抱え いま、そこにいる 君の命はあとどれくらい…? 『メメント・モリ…