透明な情景

赤い長靴
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人間の本質とは何だろうか。その人の発する言葉、考え方、行動。何をもってその人の本質を判断すればいいのかわからない。人には明るい面と暗い面、言わば表と裏を持っていると思うが、江國さんのものがたりは至って人間の暗い部分を繊細に表現している。


結局のところ言語は人格なんだし、
人格にない言葉を無理に発音したところで、
それは音にすぎない。

赤い長靴(文春文庫、江國香織著)

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