傷つきながらも恋をする女性の切ない恋愛模様を、ゆるやかにしんみりと描く作品。
『1ポンドの悲しみ(集英社、石田衣良著)』
始まったものにはいつか終わりがくる。
だが別なことを始めるためには
先に終わらせておかなければならいないものがある。
恋がはじまる時は、ひとつひとつの物事が繊細で愛おしく感じるけれど、終わる時は悲しいまでに速やかに散っていく・・・。
花は決して咲いているときだけが美しいのではない
花には花の、つぼみにはつぼみの美しさがある。
花も恋も咲かせることだけが目的ではないし、ゴールにしてはならない。