誰かの何かに影響を与えている
目の前に起こる現象は、きっとちょっとした何かの因果で起こるものなんだと思います。すべての生き物が生活する中で、常に何かを瞬時に選択して暮らしている。大きなものから小さなものまで、右か左か、大か小か、その誰かの選択により、他の誰かの何かにきっと少なからず影響を与えていることは間違いがないはず。
誰もそんなことまで考えたり、予想をしたところで無意味なことだけれど、絶対に関連がないとは言い切れないものである。だが、そんな風に自分が何を選択することが、他の誰かに何らかの影響を及ぼすということを理解した上で、行動するのも悪いことではないはずです。良い影響なのか悪い影響なのかは、知り得ないだろうが良いことにつながっていくんだと思うだけで、何だか自分自身が救われる気にもなれるだろう。
そして、普段関係がないと思っている他の生命にも、良い影響であって欲しいという気持ちを持つこと、それが希望というものなのかもしれません。『PK (講談社文庫、伊坂幸太郎著)』
小さな変化の積み重ねが、まったく予想しない世界の変化に繋がる。