デザイナーというのは、ただ見た目を飾るために存在するのではありません。デザインという仕事の領域をどこまでか決めるのはその人次第。あなたはどんなデザイナーに憧れてデザインというものを仕事にしようとしましたか?
デザイナーという枠を決めつけない
Webデザイナーという職種に関してみても、デザインをするということがメインな仕事であることは間違いのないことだと思いますが、Webサイト制作における全体的な目的を考えると、思いのほか目的としているゴールは、やはり納期というラインではなく、その先のコンバージョンというものだと思うものです。
それは、SEO担当の仕事でしょ?と言いたくなるものですが、Webデザインという分野を超えた視野を持つデザイナーと、その枠の中だけでデザインをするデザイナーとでは、やはり大きな差が生まれてくるのは事実でしょう。
Webサイトを制作するというのは、その会社の「モノやサービス」を売るという目的の、一手段に過ぎない。それを本書『リアルウェブ営業術(WAVE出版、岩井 宏太著)』では、わかりやすくこんな風に例えています。
ツールに頼らないこと
時間をうまく管理するためには、時計というツールが役に立ちます。しかし、時計を買ったら時間が増えるかといえば、決してそんなことはありません。
いかにして、商材を売るか?売れるルールを確立できるか?
デザインという観点からのみでは、決して知ることのできない複雑なルールがあって、これが正解!といった方程式もない中で、いくつもの比較テストを行いながら、より多くのお客様に商品・サービスを購入して頂くという裏側の作業や、考え方を知る良い機会になります。
Webデザイナーという枠からその外側に視野を広げて、より良いWeb制作が出来るようにしていかなければ、これからの時代はデザイナーとしての自分の価値が減少していってしまう可能性が大きいかもしれません。
出来ることからコツコツとで良いと思いますが、営業でなくとも知っておくべき知識が沢山詰まっています。他のデザイナーと差をつけたいという方は是非読んでみてください。