私たちが普段何気なく口にしているもの、ファストフードに限らず、スーパーに並ぶ食品なども含め、本当に安全で安心なものなのか?知らないうちに害のあるものを体に取り込んでしまっている事実を突きつけられる内容です。
作物の成長を早める肥料のために、発がん物質を含んだ野菜、腐臭がする川の水で栽培される中国産野菜、遺伝子組み換え作物栽培のために生まれた「スーパー雑草」、人工的に満身創痍にされた牛の「霜降り肉」、抗生物質シャワーを浴びた豚の肉、結着剤でやっと形になる成形肉、本当はウミヘビの「穴子」……。食品偽装事件など食への関心が高まっている今、知っておきたい「外食」の危険に、外食産業の裏側を知るフードプロデューサーの著者が迫ります。
『じつは怖い外食(ワニブックスPLUS新書、南清貴著)』
コチニールという着色料はカイガラムシが原料
現代の日本において、食品衛生法で食品添加物として認められている飲料やお菓子、医薬品などにも使われている着色料の「コチニール」は、カイガラムシという虫を原料としておりアステカやインカ帝国などでは、染色に用いていた染料です。2012年5月には消費者庁が「コチニール」の摂取で呼吸困難などの急性アレルギー反応が起こる可能性があるとして注意を呼びかけました。しかしながら、注意を呼びかけただけであって使用を禁止しているわけではないところが疑問視される。
こういった事例がいくつも存在し、国が取り締まらないところで実際には危険に晒される可能性の高い食材が巷には数多くあります。正直なところ消費者が自らそれらを選ばないという選択しか今のところないということを私たちが肝に銘じるしかないのです。
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