「面倒なことはしたくない。」
そう、誰もが当たり前に考えて生きている中で、では何故？人は生きていくことを選択するのか？『つぼやきのテリーヌ The cream of the notes 2 (講談社文庫、森博嗣著)』
生きていくこと自体がそもそも面倒なことで、日々働き、遊び、寝る。というルーティンをくりかえし、生きるために食べ、移動し、また腹が減っては、咀嚼している。突き詰めて考えてみれば、呼吸をすることさえ面倒なことのひとつとも言えるのに、それでも人は、その面倒なことに毎日振り回され続けている。
どうして綱渡りなんかするのか。
どうして危険な山に登るのか。
いろいろなものに挑戦する人が多い。
実は、そのあとに来る「余裕の実感」のためではないだろうか。
面倒は判断材料にはならない
「どうしてそんな面倒なことをするの？」とか、「わざわざそこまで苦労する必要あるの？」とか、ごもっともらしい質問を投げかけられると、面倒だからやらないという判断を基準にしていたら、生きることさえままならない。