今やれることを考える

今やれることを考える
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僕たちは「会社」でどこまでできるのか?起業家のように企業で働く 実践編(クロスメディア・パブリッシング、塩見哲志&小杉俊哉著)』の冒頭で著者は、次のように述べています。


企業に勤務することを宮仕え、と誰が言ったのだろう?
業務命令は絶対に従わなければならない、と誰が決めたのだろう?
企業では個人の指向など反映されない、と誰が知ったかぶりをしているのだろう?
給料をもらうということは我慢の対価としてだ、と誰がうそぶいているのだろう?

そうやって、自分の可能性を勝手に閉ざし、
そして人にもそうさせてしまっている人の罪は重い。

「今の会社では、自分のやりたいことが出来ない」「会社員である以上、言われたことをやっていくしかない」と嘆いている人は、どこの企業にもいるのではないでしょうか?

企業に属し、給料を頂いていることを忘れない

あたり前のことと言えば、あたり前のことですが、個人の考えや理想がそのまま企業の方針や目標になるなんてことは、まずあり得ないでしょう。そもそも、会社は一個人のものではないというのは言うまでもありません。

「どうせ自分がやりたいような仕事はいつまでも出来ない」とか、「言われたことをやっていれば問題ないよね」とか、「上司の言うことを大人しく聞いていれば怒られることもないしね」とか、「不満はそれなりにあるけれど、会社が嫌になったら、そのときは転職すればいいし」と、いうような考えで仕事をしている人が、皆さんの周りにも居るのではないでしょうか?

そのような考え方に疑問を持たず、日々の業務をただこなしている。日々電車に運ばれ、家と会社を自動的に行き来している人は、今すぐにでも「仕事との向き合い方」を、きちんと考え直したほうがいいと思います。

今の仕事内容や今後の展望を少し冷静になって、何年か先の未来のことを見つめてみると、「今やれること」「今やらなければならないこと」が、自然と見えてくるのではないでしょうか。

自分が本当にやりたいことは何か?
それを今やらない理由は何か?

“仕事はやらされるものという勘違い”に気付く

上司や友達、世間の常識などに惑わされ、時間だけが過ぎていく浮遊感を感じているのであればひとまず今の環境の中で、「何からはじめることができるのか?」ということに絞り、頭の中を整理してみてください。

“自分の人生は自分にしか決めることはできない”という、そういった単純なことに改めて気付くのではないでしょうか。自分の可能性を勝手に閉ざしているのは、会社でもなく仕事でもありません。他の誰でもないあなた自身が原因なんだと、その事実に向き合うことで、自分は今よりもっと好きなことをやっていきたい。という強い意志と自信を持つことが大切になります。

すべての行動は自分で選択している

世の中には、自分とまったく別の仕事をし、別の世界で生き、まったく別の価値観で働いている人たちがたくさんいる。

この世には、星の数ほど仕事があり職種があり労働者がいる。私たちの暮らす日本においては、ほとんどの人が一度きりの人生の上を運命に導かれるように、自らが選んだ仕事をしているはずです。

それぞれが違った価値観や興味を持ち、意見や目標を叫ぶ人々が共存する社会を生きている。。今まで歩んできた道のりにおいて、仕事に限ったことではありませんが、「あなたの人生は、あなたが今まで選択した全てのことから成り立っている」と言えるでしょう。

自発的な挑戦モチベーション3.0

本書の中に「モチベーション3.0」という言葉が出てきます。この「モチベーション3.0」とは“作家のダニエル・ピンク氏”が提唱する「人の内側からくるやる気のことを言います」。

まずは、「お腹が空いたので、ご飯を食べる」というような、生存していくために必要であるという理由からくるやる気を「モチベーション1.0」とします。

持続するやる気をいかに引き出すか!という点で、従来のモチベーションやインセンティブ手法では解決ができないと主張しています。「アメとムチ」を基本とした“外発的動機づけ(モチベーション2.0)”だけでは、最善の効果は期待できない。

この外発的動機づけの効果が得られるのは、「生活に必要な最低限のものが満たされていない人」や「仕事の目的や意義が理解できない人」に限定されてしまうと言います。それに対して、それなりに生活が満たされており、自律して物事を考えることができる人にとっては、成果が上がらないどころか、かえって意欲の減退につながりやすいと考えられています。

そこで重要なのが「モチベーション3.0」と言われ、自発的な夢や挑戦を追い求めることから湧き上がるやる気のことを指します。

頭で考えることと直感とのバランス

人間は何かをやろうとするときに、頭で考えます。それは、高度に発達した「大脳皮質」によるもので、その大脳皮質は、物事を分析し判断するという特性があるために、逆の「理性的」な感覚、突拍子のないことや新しいことなどに対しては否定的に働くとされている。

その結果、人間はありのままに何かを感じたり、自然に反応したりすることが大脳皮質の発達とともに難しくなってきていると考えれています。そこで、最近流行にもなりつつある“禅(ぜん)”など、瞑想すること=ただひたすらに無になることが、人間の脳に良い影響を与えるとされて人気になっています。人間は考えことで進化をしてきたが、今は考えることで大切なことに気付かなくなっているということ。

必要なものは何よりも自分の意志

何かをはじめるのに早すぎることはない。
そして、遅すぎることもない。
何かを持っている必要もない。
必要なのは、あなたの意志だけだ。

「成功するまでやり続けたから、成功できた。」そんな言葉があるように、何をするにしても曖昧な理由や態度ではなく、明確であり強い信念を持って立ち向かうということが、何よりも夢を叶える力になる。

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