アイデアが思い浮かばないと困っている人へ

アイデアが思い浮かばないと困っている人へ
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10年という月日の間、陽の目を浴びずに切磋琢磨してきた著者が、乗り越えてきた壁の数々において身につけたスタイル。「人とコミュニケーションをとることがあまり得意ではない」と自ら述べる中で、プレゼン上手になろうという正攻法ではなく、少しばかり肩の力が抜けたやり方で、表現していく方法を紹介しています。『困っている人のためのアイデアとプレゼンの本(日本実業出版社、福里真一著)

多くの方が知っているCMの数々『BOSS「宇宙人ジョーンズ」、ジョージア「明日があるさ」、トヨタ「こども店長」」』などを、世に打ち出してたきた福里さんの方法論によって、アイデアが出てこない・・・。プレゼンが上手くならない・・・。などの「困っている」人を対象にした内容で、何かしらの新たな解決の糸口が見つかるかもしれません。きっと、その人だからこその最適な組み立て方があり、自分なりのやり方というものがあるはずだ。そう、前向きにさせてくれることでしょう。


本書の内容からいくつか項目を抜粋させて頂くと、以下のようなことが書かれています。

  • 「プレゼンがうまそう」という感じを出さない
  • 自分に期待しないと企画は出てくる
  • 人は、自分にできることしか、できない
  • リーダーシップを無理に発揮しない
  • 説得しないで説得する・脳内のプロセスを、そのまま話す
  • 最初のイメージと最後にできた企画が合っているか
  • 嘘はついてないか
  • 反対意見は楽しんでクリアする
  • 一番大事なのは、考える時間をとること

クライアント様に対する礼儀を忘れない

依頼主であるクライアント様へのプレゼンについて、何とかうまくやろうとか、納得してもらえるようにしようとか、自分の事ばかりを気にするのではなく、相手の立場で物事を考えないといけません。

依頼主は、その商品を何か月も何年もかけて開発・商品化しています。広告の製作サイドからの視点だけを考えるのではなく、商品が売れるか、売れないか。そこにその人のお給料がかかっていて、生活があること。いわば人生がかかっていると言っても過言ではない状況であることを意識し、真摯な姿勢でプレゼンに臨まなければなりません。

「本気でプレゼンをするというのは、最低限の礼儀だろうな」
本気ないと、その人たちの人生を否定することになる。

アイデアが承認されるかどうか、印象に残るかどうかは、アイデアの善し悪しはもちろんですが、段取りであったり、その場の空気や、話の流れ、タイミング、そしてプレゼンの仕方など様々な要因に左右されます。

福里さんの企画法とは

「その商品と人の人生がどうかかわるか、というところから企画していく」広告というのは、その商品が、あなたの人生にどういうことをしてくれるのか、ということを描くことになる。いわば、商品から消費者への「約束」を描くことになるんです。

広告を創るということは、商品を売るということではありますが、その先の消費者は購入するというだけでなく、使用する人でもあるという当然のことを踏まえ、商品を開発した企業の人間でなくても、その消費者に向けた「お約束」という責任も背負うという意味であることを忘れてはなりません。

どうしたら売れるのか?どうしたらきちんと伝わるか?という広告として当然の視点のさらに向こう側まで見て向き合えているかどうか?そこが抜け落ちないように注意する必要があります。

きっかけはいつも身近にあるもの

人はゼロから思いつけない
誰もが「何か」から「何か」を思いつく。

未来は過去の集約であり、現在の延長である。今何かを考える場合、そこには過去の何かが材料になっているものです。良いアイデアを生み出すには、過去の経験や知識が積み重なり、折り重なって新たなものとして形を見せるようになってきます。

「新しいもの×新しいもの」から、新商品が出できるのではなく、「古いもの×古いもの」から、ょっと新しいものが誕生するというケースがほとんどなのです。

弱点を生かすことを考える

人は、自分にできることしか、できない。

人には強い部分と弱い部分が必ずあります。その弱い部分を自分の短所とするのではなく、「特徴」と捉えてまずは認めることが大切です。そしてその特徴を活かす方法を考えれば良いのです。

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