パナソニックグループを創りあげた松下幸之助がその私財70億円を投じてはじめられた松下政経塾。その中で彼が塾生に落とし込んでいった数々の言葉がまとめられています。『リーダーになる人に知っておいてほしいこと(PHP研究所、松下幸之助著)』
やってみないとわからないことはやらない
ぼくはやってみないとわからないということはやったことがない。絶対にこれはやらなければならない、やるべきもんやと信じたことをやったわけや。
曖昧なこと、やって意味があるのかわからないこと、そういったことはやるべきではない。「やらなければならない」そういった信念や確信があることをやるだけである。その気持ちがなければ、やることに本当の意味で本気にはなれないだろう。
自分を使いこなせるかどうか
自分というものを使いこなすことができなかったら、人を使いこなすことなどできない。
リーダーであれば部下に指示を出し、動いてもらわないとならない。部下に気を使って言葉を選び、当たり障りのないように指示を出すことしかできなければ、それまでの器でしかない。そんな人間がリーダーであればきっと周りは困り果てることだろう。
自分を外から眺める習慣を持つ
自分は自分では見えない。それなのに自分は正しいと信じている。常にではなくても、時間をつくって自分というものを客観的に見ながら、状態を確認し、補修をしながらより優れたものになっていかなければならない。