毎日仕事に追われながらも次のステップを踏みたいと思い、資格試験を受けようか迷っていたりする人も多いのではないでしょうか。
「勉強」と一言で表しても、何に対しての勉強なのかによってその方法は違ってくると思います。本書では、資格試験に向けた勉強法に絞ってその解説がなされているので、何かしらの「資格」を取ろうと頑張っている人、これから挑戦しようとしている人はぜひ一読してみてはいかがでしょうか。
ただ机に向かって参考書を開くよりも、効率良く試験に合格するための方法について記載されているので、何が大切で何をするべきなのか少しでも明確にしてからスタートした方が良いでしょう。では、『働く人のための超速勉強法(大和書房、佐藤孝幸著)』の中からいくつか抜粋させて頂きたいと思います。
100点はいらない
資格試験の場合、「合格するための勉強法」がある。
基本的に、ノートは取らない。
ポイントはその場で覚えてしまう。
どうしても覚えられないと思ったところだけ、要点のみをメモして何度も見直し、あとはひたすら過去問に取り組む。
わたしもこれまで、資格試験に向けて参考書などを購入し勉強を始めると必ずノートもセットに用意し、1ページ目から律儀にノートを取りながら机に向かっていました。実際のところ、それがどれだけ効率の悪い勉強法かというのは薄々感じてはいましたが、昔からの習慣でノートを取って自らペンを走らせないと覚えられないという幻想を抱いていたため、なかなかノートを取らないという思い切ったことが出来ませんでした。
場所や道具を選ばない
大人になってからの勉強では「場所」や「環境」を気にする余裕はない。集中できるできないの問題ではなく、ここで勉強すると決めたからやる。
こちらも、実際習慣化させてしまっている勉強に対するスタンスを崩していかないと難しいでしょう。勉強は机に向かって静かな環境でするものだ。という決めつけを排除することで、いつでもどこでも勉強をするという強い意志がある限りその影響はないと述べています。
明日やることだけを決める
仕事していると、急な予定変更は珍しいことではありません。会議が長引いたり、打ち合わせが入ったり、急な出張が入ることもあるでしょう。そもそも事前に確実性の高い見通しをつけるのはかなり難しい。だから今日、明日のことしか決めない方が良い。
長期目標と短期目標、そのどちらも見据えてプランを立てなければいけませんがその長期目標ばかりに集中や固執せずにまずは今日できること。明日やるべきこと。程度の計画だけに絞り確実に実行していく方が良いでしょう。
すぐに読む、読み飛ばしていい
書店で本を買ったら、すぐに読み始めること。
1週間以内には読み終わるのが目標です。
たまに大きな書店に足を運ぶと、あれも読みたいこれも読みたいと迷ってしまうこともあるでしょう。しかしながら資格取得に向けた勉強法に関しては、複数の参考書を同時に購入するよりも、確実に一冊を読み進めていく方が知識も身に付きやすいのは間違いありません。欲張らずにひとつの参考書をどれだけ読み込めるかが重要になってくるでしょう。
やるべきことを持ち越さない
仕事を進める上で意識しているのは「やるべきことはすぐにやる」こと。不確定な未来をあてにするより、今やる方が確実です。困るのは結局自分です。
今日は眠いから・・・今日は残業が延びてしまったから・・・数え上げればキリがないほどに言い訳は言えます。そんなことを考えるのではなく、今やるべきことをやる。ただそれだけなのです。